ORT.com 視能訓練士のブログ

日々の検査や視能訓練士の過去問、勉強について書いていきます

小児の斜視・弱視についてまとめられています

小児の斜視・弱視についてまとめられており見やすいです。 教科書では疾患と検査が別々になっているのと、かなり省略されているのでわかりにくいです。この本は小さくてポケットに入るサイズなので持ち運びにも便利です。 幅広く書かれているので、シノプト…

疾患の勉強に

疾患の勉強が苦手な人にオススメです。オールカラーで写真がたくさん載っているし、国家試験にも似たような問題がいくつか出ています。 解説も載っているので、わからない問題があっても安心。意外とボリュームがあります。 患者さんの訴えが必ずしも正しい…

屈折度数計算アプリできました

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症状別の眼疾患

この一覧はすべての疾患を網羅しているわけではありませんのでご了承ください 飛蚊症を起こす疾患 生理的飛蚊症 後部硝子体剥離 裂孔原性網膜剥離 ぶどう膜炎 硝子体出血 閃光が走る疾患 光視症 閃輝暗点 急激に視力が低下する疾患 視神経炎 球後視神経炎 虚…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 35

35 大型弱視鏡検査で検出できないのはどれか。 1.融像 2.立体視 3.網膜対応異常 4.自覚的上下偏位 5.他覚的回旋偏位 答え : 5 大型弱視鏡の検査対象*1 各種斜視の定性と斜視角の定量 各むき眼位における斜視角の定量 同時視の可否 網膜対応の判定 融像の可否…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 34

34 角膜厚測定が診断に影響する疾患はどれか。 1.強膜炎 2.結膜炎 3.睫毛内反症 4.白内障 5.緑内障 答え : 5 角膜が厚いと眼圧が高く、薄いと低く測定される。緑内障や高眼圧症の患者の眼圧を評価するうえで角膜厚のデータは重要となる。

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 33

33 隅角検査が必要でない疾患はどれか。 1.Behçet病 2.Posner-Schlossman症候群 3.円錐角膜 4.サルコイドーシス 5.増殖糖尿病網膜症 答え : 3 隅角検査は、前房や隅角、その周辺部の状態を観察するための検査。 緑内障、虹彩炎の確定・鑑別を要する症例、虹…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 32

32 眼圧検査で結果の信頼性が下がる要因はどれか。 1.空気や器具が角膜に接触することを説明する。 2.両眼とも大きく眼を開けるよう声をかける。 3.上眼瞼を挙上し睫毛を上向きにする。 4.眼球を押しながら開瞼する。 5.固視標の注視を促す。 答え : 4 触診…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 31

31 スペキュラーマイクロスコープで誤っているのはどれか。 1.角膜上皮を観察できる。 2.角膜内皮を観察できる。 3.細胞密度1,500個/mm2は正常である。 4.鏡面反射法を用いた生体顕微鏡である。 5.正常眼の六角形細胞率は60〜70%である。 答え : 3 スペキュ…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 29

29 細隙灯顕微鏡で検査できないのはどれか。 1.後発白内障 2.房水産生量 3.角膜内皮細胞 4.涙液メニスカス 5.涙液層破壊時間 答え : 2 細隙灯顕微鏡(スリットランプ)は、眼瞼、瞼結膜、球結膜、角膜、前房、虹彩、水晶体、前部硝子体、後部硝子体、隅角、眼…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 28

28 眼瞼下垂の原因検索に必要でないのはどれか。 1.眼位検査 2.直像鏡検査 3.瞳孔径測定 4.眼球突出計検査 5.アイステスト<冷却テスト> 答え : 2 眼瞼下垂を伴う疾患*1 動眼神経麻痺による眼瞼挙筋の麻痺 ホルネル症候群 重症筋無力症 交感神経麻痺による瞼…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 27

27 外転時に上直筋の上転作用が最大になる角度[°]はどれか。 1.9 2.15 3.23 4.51 5.57 答え : 3 上下直筋の上下転作用が最大となるのは、外転位23°の場合。内転位になるにつれて回旋作用が増大する。*1 上斜筋では51°の内転位で下転作用が最大となり、外転位…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 26

26 交代性上斜位で正しいのはどれか。 1.Heringの法則に従う。 2.内方回旋しながら上転する。 3.遮閉眼は下転してから上転する。 4.片眼を遮閉すると両眼同時に上転する。 5.一方の眼で固視しているとき他眼が上転する。 答え : 5 交代性上斜位*1 交代性上斜…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 24

24 限界フリッカ値が低下するのはどれか。 1.老視 2.外斜視 3.白内障 4.視神経炎 5.ぶどう膜炎 答え : 4 中心フリッカー値*1 検査対象は視神経炎をはじめとする各種視神経疾患。 視神経疾患ではフリッカー融合頻度 critical fusion frequency (CFF)を測定す…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 22

22 遠見視力検査で正しいのはどれか。 1.検査距離は5mで行う。 2.0.1以下の視力は測定できない。 3.2.0以上の視力は測定できない。 4.Landolt環の切れ目の幅は内径の1/3である。 5.視力表の明るさは50〜100lx程度に調整されている。 答え : 4 ETDRSチャート…

視野異常別疾患まとめ

視野 疾患 求心性狭窄 網膜色素変性、緑内障、視神経萎縮 不規則性狭窄 網膜剥離、網膜静脈分枝閉塞症、網膜動脈分枝閉塞症、緑内障 中心暗点 加齢黄斑変性、中心性漿液性網脈絡膜症、視神経炎 輪状暗点 網膜色素変性 ブエルム暗点、弓状暗点 緑内障 水平半…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 21

21 診療録について正しいのはどれか。 1.視能訓練士は記載できない。 2.検査データや施術記録を含んでいる。 3.紙媒体の外部保存は認められていない。 4.終診時から8年間は保存が必要である。 5.紙媒体は電子媒体による保存が義務付けられている。 答え : 2 …

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 20

20 両眼視の成立に影響を与えるのはどれか。 1.眼圧 2.眼位 3.収差 4.調節力 5.瞳孔径 答え : 2 両眼視機能成立の条件*1 両眼が中心固視であること 左右の視力に大きな差がないこと 両眼の視野が広いこと 両眼の網膜にほぼ同じ大きさの像が映ること(不等像視…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 18

18 プリズムについて正しいのはどれか。 1.1Δは、約2°である。 2.屈折率は、約1.3である。 3.頂角は、偏角の約半分である。 4.3Δの場合、距離3m に対して1cm偏向する。 5.基底下方4Δ、基底外方3Δの合成系は、基底外下方5Δである。 答え : 5 プリズム*1 単位…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 17

17 病態と検査の組合せで誤っているのはどれか。 1.小口病 - ERG 2.眼内異物 - MRI 3.眼窩壁骨折 - CT 4.加齢黄斑変性 - OCT 5.卵黄様黄斑ジストロフィ - EOG 答え : 2 眼内異物が疑われる場合には、細隙灯顕微鏡により前房内、虹彩、水晶体の観察を行い、さ…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 16

16 コントラスト感度で、最も視力と関係する空間周波数[cycles/degree]はどれか。 1.1.5 2.3.0 3.6.0 4.12.0 5.18.0 答え : 5 縞の幅(空間周波数)をcycle/degree(c/d)で表す。小数視力に変換すると 1.5(c/d) = 0.05 3(c/d) = 0.1 6(c/d) = 0.2 12(c/d) = 0.4…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 15

15 暗順応の閾値が上昇しないのはどれか。 1.小口病 2.白内障 3.網膜色素変性 4.先天停止性夜盲 5.ビタミンA欠乏症 答え : 2 閾値(いきち)とは - コトバンク 感覚や反応や興奮を起こさせるのに必要な、最小の強度や刺激などの量。 暗順応とは*1 明るい場所か…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 13

13 第1眼位で内斜視となるのはどれか。 1.動眼神経麻痺 2.外転神経麻痺 3.眼窩下壁骨折 4.Parinaud症候群 5.von Recklinghausen病 答え : 2 外転神経麻痺は外直筋の働きが弱くなり、眼が内側に寄せられる。 第1眼位とは正面視のこと。 動眼神経麻痺 : 動眼…

網膜対応検査

網膜対応の検査 検査の目的 抑制があるのか、網膜異常対応があるのか、その両者が混在するのかを検査する 検査の原理 1.日常視下の検査(患者の応答と眼位で判定) 日常視の状態のままで両眼を分離する 斜視がない場合 → 中心窩と中心窩 斜視があるとき → 固視…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 12

12 調節に影響を与える点眼薬はどれか。 1.デキサメタゾン 2.リドカイン塩酸塩 3.シアノコバラミン 4.ジスチグミン臭化物 5.ヒアルロン酸ナトリウム 答え : 4 デキサメタゾンは炎症を抑えるステロイド。*1 リドカイン塩酸塩は麻酔薬。*2 シアノコバラミンは…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 11

11 組合せで誤っているのはどれか。 1.ともひき筋 - 外方回旋における右眼下直筋と左眼下斜筋 2.はりあい筋 - 左眼外転における左眼外直筋と左眼内直筋 3.間接はりあい筋 - 左方視における右眼外直筋と左眼外直筋 4.ともむき筋 - 右方視における右眼外直筋と…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 10

10 角膜の知覚をつかさどる神経はどれか。 1.視神経 2.動眼神経 3.滑車神経 4.三叉神経 5.外転神経 答え : 4 角膜の近く神経は、三叉神経第一枝に支配されている。*1 視神経は眼から脳へ情報を伝達する神経 動眼神経は内直筋、上直筋、下直筋、下斜筋、上眼…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 9

9 中間透光体の混濁に影響を受けない検査はどれか。 1.超音波検査 2.直像鏡検査 3.倒像鏡検査 4.眼底写真撮影 5.細隙灯顕微鏡を用いる眼底検査 答え : 1 光を使わない検査は中間透光体*1の濁りに関係ないので正解は超音波検査。 眼底出血で眼底が見えないと…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 8

8 視神経管を通るのはどれか。2つ選べ。 1.眼神経 2.眼動脈 3.交感神経 4.視神経 5.上眼静脈 答え : 24 *1 視神経管 視神経 眼動脈 交感神経 上眼窩裂 動眼神経 滑車神経 外転神経 三叉神経(眼神経) 上眼静脈 下眼窩裂 三叉神経(眼窩下神経、頬骨神経) 三叉…

視能訓練士国家試験 第47回 午前 解説 7

7 点眼麻酔薬が必要な検査はどれか。 1.角膜知覚検査 2.Schirmer試験Ⅰ法 3.超音波Bモード検査 4.Goldmann眼圧計検査 5.Hertel眼球突出計検査 答え : 4 角膜知覚検査では痛みを感じるかを検査しているので麻酔は必要ない。*1 点眼麻酔を施行するのはSchirmer…