光学ノート18 視力の種類
視力の種類
1.裸眼視力と矯正視力
裸眼視力 : 矯正しない視力
矯正視力 : 眼鏡レンズで完全に矯正した最高視力(眼科では一般的に完全屈折矯正という)
2.遠見視力と近見視力
遠見視力 : 遠距離(5m)での視力
近見視力 : 近距離(30cm)での視力
3.片眼視力と両眼視力
片眼視力 : 片眼を遮蔽して測定
両眼視力 : 片眼を遮蔽せずに両眼開放で測定
片眼視力に対し、両眼視力は√2倍(約1.41倍)良好
大きな外斜位がある場合、斜視にならないように眼を内に寄せるため近視化する(斜位近視)
潜伏眼振では片眼を遮蔽すると視力が著しく低下する(凸レンズで片眼を雲霧する)
4.中心視力と中心外視力
中心視力 : 中心窩で見たときの視力
中心外視力 : 中心窩以外の網膜で見たときの視力
5.字ひとつ視力と字づまり視力
字ひとつ視力 : Landolt環の単一視標を1つずつ見せて測定する視力
字づまり視力 : 多数の視標が配列した通常の並列視力表を用いて測定する視力
小さい子供には読み分け困難が生じるので字ひとつ視標を使う
6.小数視力と分数視力
小数視力 : 最小可視角(分)の逆数
分数視力 : 分子に検査距離、分母に検査に用いた視標を視力1.0の人がかろうじて判別できる距離で示したもの
7.静止視力と動体視力
静止視力 : 視標が静止しているときに測定する視力
動体視力 : 指標が動いているときに測定する視力
kinetic visual acuity : 視標が前方から直線的に接近するときに視標を明視できる能力(前後)
dynamic visual acuity : 視標が左右に振り子のように動く視標で測定する視力(左右)
8.コントラスト視力
コントラストの違う視標を並べた視力表で測定した視力
9.縞視力
判別できる縞の幅を視角に換算して、その逆数をとったもの
10.夜間視力
夜間視力検査器を用い、明順応の後での視力回復時間を測定する。薄暮時における眩光下を想定した視力
11.自覚的視力と他覚的視力
自覚的視力 : 患者の応答を頼りに調べる
他覚的視力 : 患者の応答なしに調べる
preferential looking法(PL法)
grating acuity card法
視運動性眼振(optokinetic nystagmus法)(OKN法)
視覚誘発電位(visual evoked potential法)(VEP法)