背理性複視
背理性複視とは、異常対応に基づいて起こる眼位に矛盾した複視のこと。
術後の重複眼と複視の考え方のポイント
手術で眼位が変化しても網膜対応は変化しない。(生後3ヶ月〜24ヶ月の間なら変化するかもしれない)
例1 NRCの場合
複視なし
例2 HARCの場合
交差性複視
例3 不調和性ARCの場合
交差性複視
まとめ
斜視があるのに複視がなければ、抑制または対応の異常が疑われる。特に、異常対応が疑われる症例では、背理性複視が出現する可能性が高いため術前に確認する検査が行われる。(牽引試験やプリズム順応試験など)